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古野流の礼について

 武道は「礼に始まり、礼に終わる」といわれるように、道場に入る時からしっかりと礼をして入場し、稽古中も礼で開始し礼で終わり、道場を出る時も、しっかりと礼をして退場します。

 礼の順番として入場時には、まず前に礼をし、つづいて右に礼をし、次に左に礼します。この順番には意味があります。出席を取り黙想をする際の座る場所は、正面に黒帯が座り、正面を見て右側に茶帯以下(出席人数により割り振られる)、そして左側に緑帯以下白帯まで(出席人数により割り振られる)が座る位置です。つまり上役先輩順に礼をするということです。

学校を卒業して就職したとき、その会社が大きくなればなるほど、あいさつの順番にはうるさくなるものです。

古野流の道場では、空手の道場だからとか、先輩の威光を示すためとか、先生が偉ぶるためにとか、そんなことで礼をさせている訳ではありません。普段行っている礼儀作法には皆が社会に出た時に普通に何の抵抗もなく挨拶が出来るように、社会人の方は、より礼儀正しく、人から信頼をえられるようにとの願いが込められているのです。